健康寿命記事
家族と元気な日々を過ごすために知っておきたい、「不眠症」の基本と家庭でできる対策
2025.10.31
自分らしく主体的な人生を歩むためには、経済的な健全性だけでなく、心身ともに健康であることも大切な要素になってきます。生きる土台としての健やかさを維持するために、知っておきたい不眠症の基本情報とは?
この記事では不眠症の種類や原因、家庭でできる対策と診療方法の選択肢についてご紹介します。
人生100年時代を、いつまでもイキイキと過ごすために重要な「健康寿命」
ソニーフィナンシャルグループは「自分らしい人生」を支えるために「感動寿命」「資産寿命」「健康寿命」という3つの寿命の考え方を掲げています。なかでも、人生100年時代と言われる現代において、趣味や学習、旅行など、人生を豊かにする経験を長く楽しみ、充実した時間を過ごすためのカギは、「健康寿命」を育むことにあると言えるでしょう。
「健康寿命」を育むために、とりわけ大事にしたいのは、心身の健康維持にとても重要な日々の睡眠についてです。忙しい現代社会では、この睡眠の悩みを抱える方が増えています。特に30〜40代は、仕事・育児・家事と多忙を極める中で「眠れない」が深刻な健康問題に。
眠れない、なかなか寝付けない日々が続く場合、不眠症となっている可能性もあります。これを改善するためにはどうすれば良いのでしょうか。そもそも不眠症とはどのような状態を指すのでしょうか?
不眠症とは? その種類と特徴をチェック
不眠症の基本的な定義は「十分な睡眠が取れず、日中の生活に支障をきたす状態」を指します。具体的な症状としては、以下のとおりです。これらの症状が慢性化すると生活の質が低下し、健康リスクが高まってしまいます。
入眠困難
布団に入ってもなかなか眠りにつくことができない状態。
中途覚醒
夜中に何度も目が覚めてしまい、その後、再び眠ることが難しい状態。
早期覚醒
朝早くに目が覚めてしまい、その後は眠れなくなる症状。
熟眠障害
十分な睡眠時間を確保しているのに、熟睡感が得られない状態。
なお、不眠症に関連する主な疾患として、下記などが挙げられます。
鉄欠乏症性貧血
鉄はメラトニンの合成に必要な栄養素であり、鉄欠乏が続くとメラトニンの分泌が低下し、自然な睡眠リズムが乱れることがあります。また、むずむず脚症候群(レストレスレッグス症候群)を引き起こし、睡眠の質を悪化させることも。
睡眠時無呼吸症候群(SAS)
睡眠中に繰り返し呼吸が停止することで、脳が覚醒状態になり、熟眠感が得られにくくなります。その結果、夜間の不眠や日中の眠気が強くなることも。特に重症のSAS患者では、睡眠の質が著しく低下し、不眠症を合併することが多いです。
生活習慣? ストレス? 不眠症の主な原因とは
不眠症の原因は一つではなく、ストレス、生活習慣の乱れ、加齢、病気、薬の副作用など、さまざまな要因が関係しています。
1. ストレスや環境の影響
ストレスは不眠症の主要因の一つです。育児や仕事のプレッシャー、人間関係の悩み、将来の不安などに起因する精神的なストレスは、交感神経を活性化させ、リラックスできずに眠れなくなってしまうことがあります。
また、寝室の環境も重要です。騒音や明るすぎる照明、不適切な温度設定などのほか、スマートフォンやPCによるブルーライトも睡眠に悪影響を及ぼします。ブルーライト曝露によって睡眠と覚醒のリズムを調整する体内時計が乱れてしまい、不眠を引き起こす要因となってしまうのです。
2. ホルモンと神経伝達物質の乱れ
睡眠は、体内時計のほか、ホルモンと神経伝達物質のバランスによって調節されています。
睡眠に関与するホルモンと神経伝達物質には、以下のようなものがあり、これらのバランスが崩れると不眠症の発生リスクが高まります。
メラトニン
体内時計を調整し、睡眠を促すホルモンとして重要な役割を果たします。メラトニンは夜になると分泌量が増加しますが、スマートフォンの画面を見続けるなどして分泌が低下すると睡眠の質が悪化し、不眠症につながることがあります。
ガンマアミノ酪酸(GABA)
脳の興奮を抑制し、リラックスを促す神経伝達物質です。GABA受容体に作用する薬(ベンゾジアゼピン系薬など)は、不眠症の治療に用いられます。
オレキシン
覚醒を維持する役割を持つ神経伝達物質で、オレキシン受容体拮抗薬(スボレキサントなど)は、覚醒を抑えて自然な眠りを促す薬として使用されます。ストレスや生活習慣の乱れによってオレキシンが過剰に分泌されると夜間の覚醒が続き、入眠しづらくなることがあります。
セロトニン
精神の安定に関与する神経伝達物質。メラトニンの前駆物質でもあります。ストレスやうつ状態によってセロトニンのバランスが崩れると、睡眠障害が生じやすくなります。
家庭でできるセルフケアと予防法。「オンライン診療」という選択も
不眠症の治療や予防には、以下のような対策が考えられます。最近よく眠れていないと感じるなら、子どもやパートナーと一緒に、生活習慣を見直してみてはいかがでしょうか?
生活習慣と光環境
規則正しい生活リズムは、体内時計を整えて自然な眠りを促します。特に朝に太陽光を浴び、夜は強い光(スマートフォンやパソコンの画面など)を避けることで、睡眠ホルモンであるメラトニンの分泌がスムーズになります。
リラックス環境の整備
寝室の温度や湿度を快適に保ち、静かな環境を整えることは、入眠しやすい状態を作ります。また、就寝前にスマートフォンをオフにし、間接照明や暖色系の光を使うことで、副交感神経が優位になりやすくなります。アロマオイルやミストなどで自分の好きな香りでリラックス効果を高めるのもよいでしょう。
食事と運動
神経伝達物質のバランスを整えるためには、バランスの取れた食事と適度な運動が不可欠です。セロトニンの合成に必要なトリプトファンを含む食品(大豆製品、乳製品、バナナなど)を摂取し、軽い有酸素運動を習慣化すると、睡眠の質向上につながります。
就寝前の習慣
ぬるめのお風呂で体を温める、軽いストレッチを行うなどのルーティンは、筋肉の緊張を和らげ、心身を眠りのモードに切り替えます。これらの習慣を毎日続けることで、入眠がスムーズになり、不眠の予防にもなります。
最近よく眠れていないと感じるなら、子どもやパートナーと一緒に生活改善を試してみたうえで、それでも改善の兆しが見えなければ、一度医師に相談してみることも選択肢の一つ。また、スマホ1台で診察してもらえるオンライン診療が便利です。空いた時間に自宅で医師に相談できる新しいかたちの医療も活用してみてはいかがでしょうか。
ソニーフィナンシャルグループが提供する、健康寿命をサポートする取り組み
ソニーフィナンシャルグループでは、お客さまの健康寿命をサポートするため、さまざまな保険商品・サービスを提供しています。
病気やケガに備えるための保険商品はもちろん、健康に関する情報提供や、健康相談サービスなどにも力を入れています。
エムスリー株式会社との提携
ソニーフィナンシャルグループでは、皆さまの健康管理をサポートする手段の一つとして現在、ソニー生命のご契約者さまがご利用いただける、エムスリー株式会社が展開するオンラインでの医療相談が可能な「AskDoctors」の提供を開始しています。
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具体的には、本記事からアクセスした方限定で、ソニーフィナンシャルグループ株式会社と業務提携しているエムスリー株式会社の提携医療機関である「患者目線のクリニック」でのオンライン診療(保険適用)のシステム利用料を無料でご利用いただける、というものです。
通常、同サービスを利用するためには、一回1,000円のシステム利用料が必要となるのですが、この期間は、診察料や薬代の他、処方箋に関連する諸費用のご負担で受診ができますので、ぜひこの機会に「オンライン診療」を試してみてはいかがでしょうか。
- ※システム利用料無料が適用されるオンライン診療(保険適用)の診察科は、一部の診察科に限定されます。詳細は、以下バナーよりアクセスできる「患者目線のクリニック」からご確認ください。
 - ※専用アプリのダウンロードが必要となります。
 
オンライン診療を期間限定で
システム利用料無料で提供
- ※診察料・薬代・処方箋に関連する諸費用は別途かかります。
 - ※実施期間:2025年9月2日~2026年3月31日まで
 
ソニー生命の取り組み
ソニー生命ではご契約いただいた保障とは別に、健康に関しても人間ドック・各種検診の優待や、最短5分で医師からの回答をもらえるサービス「AskDoctors」の提供など、お客さまのさまざまなお困りごとやお悩みごとの解決を支援する付帯サービスをご用意しています。
契約者とそのご家族さまがご利用いただけます。
付帯サービス(ソニー生命の問題解決支援) | ソニー生命保険 
ソニーライフ・コミュニケーションズ(保険製作所)の取り組み
法人の健康経営とWell-being向上を目的として、法人経営者、法人の従業員とそのご家族に対し、病気の予防や健康に働ける環境をサポートできる福利厚生サービスを提案しています。
ソニー損保の取り組み
ソニー損保ではテクノロジーの活用により、事故リスクが軽減された社会の実現と安心・安全な生活の提供を目指します。
そこで、社会全体の交通事故低減への貢献を加速すべく、運転スコアを計測する「GOOD DRIVE アプリ」を、ソニー損保の自動車保険のご契約の有無にかかわらずすべてのドライバーの皆様に無料で提供しています。
ソニー・ライフケアの取り組み
ソニー・ライフケアは、事業コンセプトとして"Life Focus"を掲げています。これは、住み慣れたご自宅を離れて老人ホームに入居されても、いつまでも安心して、その方らしくお過ごしいただきたいという思いを込めたものです。
高品質な介護サービスを通じてお一人おひとりに合ったケアはもちろんのこと、医療依存度が高くなっても、安心して、できるだけ長く住み続けられる「終の棲家」を目指しています。
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- ※ソニーフィナンシャルグループとは、ソニーフィナンシャルグループ株式会社、ソニー生命保険株式会社、ソニー損害保険株式会社、ソニー銀行株式会社、ソニー・ライフケア株式会社、ソニーフィナンシャルベンチャーズ株式会社等から構成される企業グループです。
 



